左脳派とは?特徴と右脳派との違い・手の組み方診断や適職を完全解剖
左脳派とは?特徴と右脳派との違い・手の組み方診断や適職を完全解剖についての真相をご紹介します。
ここで一度、通俗的な俗説にメスを入れる必要があります。1970年代から80年代にかけて、ロジャー・スペリー博士の分離脳研究(てんかん治療のために脳梁を切断した患者の研究でノーベル賞を受賞)を契機に、「論理的な左脳人間」「クリエイティブな右脳人間」という二分法が世界的なブームとなりました。しかし、最新の認知神経科学において、左脳派の科学的根拠はどのように位置づけられているのでしょうか。
結論から言えば、現代の脳画像研究(fMRI)は「人間が特定の課題をこなすとき、左脳または右脳のどちらか一方だけを孤立して使っているわけではない」という事実を突き止めています。数学の高度な難問を解く際にも直感的な空間把握(右脳)が動員され、美しい絵画を描く際にも構図や色彩の比率(左脳)が綿密に計算されています。つまり、「生まれつき左脳しか使えない人間」など存在しないのです。
では、「左脳派・右脳派」という概念は無意味な疑似科学なのでしょうか。決してそうではありません。認知心理学ではこれを「思考スタイルの認知的偏り(Cognitive Style)」として捉え直しています。脳全体のネットワークを使いながらも、情報処理の初動において言語や論理を好む認知的嗜好(Cognitive Bias)が存在することは広く認められています。二分法を硬直した運命論として捉えるのではなく、「自身の得意な思考の癖」として相対化することが重要です。
この観点から、左脳派メリットデメリットを冷静に棚卸ししてみましょう。
【メリット】再現性の高い意思決定ができる、感情に流されずクライシス対応ができる、複雑な事象を他人に分かりやすく構造化して伝達できる、計画管理とリスク予防に優れる。
【デメリット】前例のないブレークスルーや非連続な飛躍が生まれにくい、データにない突発的な状況変化への対応が遅れる、他者の理不尽な感情や情緒的欲求に共感しにくく人間関係で孤立しやすい。