都立代々木高校はなぜ閉校したのか?芸能人卒業生と跡地の現在
都立代々木高校はなぜ閉校したのか?芸能人卒業生と跡地の現在の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
昭和後期から平成初期にかけて、芸能人が通う学校といえば堀越高等学校や日出女子学園(現・目黒日本大学高等学校)が広く知られていましたが、公立校の中で唯一無二の受け皿として機能していたのが都立代々木高校でした。その理由は、都立ならではの年間数万円程度という極めて安価な学費と、午前部・午後部・夜間部からなる柔軟な三部制(定時制課程)にありました。
地方から上京したばかりの駆け出しタレントや、私立の芸能コースに通う経済的余裕のない事務所所属生にとって、代々木高校は学業と芸能活動を両立させる最後の砦だったのです。特に、千葉の県立高校から転入して仕事と学業を両立させた木村拓哉が同校を卒業したエピソードは広く知られており、当時のテレビ特番や雑誌インタビューでも「仕事が終わってから夜間部に通い、仲間と過ごした時間が自分の原点」と語られています。
同校に在籍・卒業した著名人は木村拓哉だけにとどまりません。飯島直子、島崎和歌子、鮎川麻弥、川越達也(料理人)、山本太郎(現・政治家)など、各界で頭角を現した個性的な人材が机を並べていました。当時の関係者の証言によると、一般の社会人学生や働きながら高卒資格を目指す高齢の生徒も同じ教室で学んでいたため、芸能人を特別扱いせず「一人の人間」としてフラットに接する独特の温かい校風が保たれていたといいます。