内反尖足はなぜ起こる?原因と最新リハビリ・治療法の全貌【2026年版】

内反尖足はなぜ起こる?原因と最新リハビリ・治療法の全貌【2026年版】の背景について、専門知識を詳しくお届けします。

足首が底屈(つま先が下を向く)しながら内反(足の裏が内側を向く)してしまう内反尖足。この異常なアライメントを引き起こす内反尖足の原因と理由は、大きく分けて「後天的な神経障害」と「先天的な形成異常」の2つに大別されます。

成人において圧倒的に多いのが、脳卒中後遺症の痙縮に伴う発症です。脳梗塞や脳出血によって脳の上位運動ニューロンが損傷を受けると、筋肉をリラックスさせる抑制性の神経伝達が途絶えます。その結果、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)や後脛骨筋(足首を内側へ引き上げる筋肉)が自分の意思とは無関係に過剰収縮を起こし、足首が硬く引き攣れて内反尖足の肢位を取ってしまいます。厚生労働省の患者調査および関連学会の報告によると、脳卒中後に何らかの麻痺が残った患者のうち、約30〜40%が一定期間内に痙縮を発症するとされ、歩行再建における最大の壁となっています。

一方で、乳幼児に見られる病態として押さえておくべきなのが先天性内反足との違いです。先天性内反足はおよそ1,000人に1人の割合で発生する先天奇形であり、脳の障害ではなく、子宮内での胎位異常や足部の骨・軟部組織の発育不全が原因です。出生直後から足が内側に巻き込まれた状態で固定されており、徒手整復やギプス固定を施す「ポンセティ法」など、成人の痙縮性内反尖足とは根本的に異なるアプローチが求められます。

後天的な要因としては、脳卒中以外にも頭部外傷、脊髄損傷、多発性硬化症、パーキンソン病などの神経難病が挙げられます。いずれの場合も、足首を反らす「前脛骨筋」などの伸筋群が麻痺する一方で、ふくらはぎ側の屈筋群が異常に緊張するという筋緊張の不均衡が、足先を地面に突き刺すような独特の変形を招くのです。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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