誘電率とは?比誘電率との違いから基板設計の盲点まで徹底解説
誘電率とは?比誘電率との違いから基板設計の盲点まで徹底解説の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
物質が異なれば、分子構造の違いによって分極のしやすさも劇的に変化します。コンデンサの電極間に挟む誘電体によって、蓄えられるコンデンサの静電容量(記号:$C$)は大きく跳ね上がります。平行平板コンデンサの静電容量は以下の式で決定されます。
$C = \varepsilon \frac{A}{d} = \varepsilon_r \varepsilon_0 \frac{A}{d}$($A$:電極面積、$d$:電極間距離)
つまり、電極の大きさや隙間を変えなくても、比誘電率 $\varepsilon_r$ が100倍の材料を挟めば、蓄えられる電気量はそのまま100倍に増加します。主要な絶縁材料や日常的な物質の数値をまとめた物質別の比誘電率一覧は以下の通りです。
表から分かるように、テフロンのような低分子極性の高分子は誘電率が低く、水や強誘電体セラミックは驚異的な高さを示します。スマートフォンの内部に数千個搭載される超小型MLCCは、チタン酸バリウムなどの超高誘電材料を採用することで、米粒よりも遥かに小さいサイズで大容量の電荷蓄積を可能にしています。