お酒で顔が赤くなる女性はなぜモテる?男性心理の本音と医学的リスク
お酒で顔が赤くなる女性はなぜモテる?男性心理の本音と医学的リスクとは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
酒席やインターネット上には、お酒にまつわる誤った都市伝説や根拠のない俗説が長年にわたって蔓延しています。その代表格が、「お酒は毎日少しずつ飲んで鍛えれば強くなる」「顔が赤くなるのも回数を重ねれば治る」という言説です。しかし、医療の専門家はこの俗説を「命に関わる極めて危険な誤解」と一蹴しています。
確かに、日常的に飲酒を続けていると、肝臓内の別の代謝経路である「MEOS(ミクロソームエタノール酸化系)」が誘導され、アルコールそのものの分解速度は一時的に早くなります。その結果、「以前よりも酒量が飲めるようになった」「酔いつぶれにくくなった」と感じることはあります。しかし、決定的に重要なのは、有害物質であるアセトアルデヒドを無害化するALDH2の活性は、遺伝的に一生涯変わらないという事実です。
つまり、「お酒に慣れて顔が赤くなりにくくなった」と感じている人は、体質が強くなったのではなく、神経が麻痺して赤みや不快感に鈍感になっているだけに過ぎません。体内では依然として高濃度のアセトアルデヒドが循環し続けており、細胞へのダメージは以前よりも深刻化しています。前述したきだ内科クリニックなどの警告によれば、「かつて赤くなっていたが、今は赤くならずに飲めるようになった人」こそが、食道がんの最高リスク群に該当するのです。
また、皮膚科の臨床現場(アイシークリニック東京院など)からは、慢性的なアルコール摂取による皮膚疾患の悪化も指摘されています。頻繁に血管の拡張と収縮を繰り返すことで毛細血管が恒久的に開きっぱなしになり、シラフの時でも鼻や頬が赤く鬱血する「酒さ(しゅさ)」や「毛細血管拡張症」へと進行してしまうリスクがあることも、見落とされがちな盲点と言えます。