測量士補の合格率はなぜ30%台?難化の真相と文系一発合格の全貌

測量士補の合格率はなぜ30%台?難化の真相と文系一発合格の全貌とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

測量士補試験の受験者層を二分しているのが、「測量業務に直結する土木・測量会社の実務者」と、「土地家屋調査士試験の午前の部免除を目的とする受験生」の存在です。特に後者の存在が、試験の合格率データに隠れた歪みを生み出しています。

土地家屋調査士試験は合格率一桁台の超難関資格ですが、測量士補の資格を保有していると、本試験で平面測量や図面作成が課される「午前の部」が丸ごと免除されます。調査士の午前試験を独力で突破するのは時間的・体力的に極めて過酷であるため、ほぼすべての調査士志望者が「まず測量士補を取得してから午後の部に専念する」という王道ルートを選択します。

この結果、すでに長時間の学習習慣が身についている意欲の高い受験生が測量士補試験に一定数流入することになります。ある大手資格予備校の合格祝賀会で取材した受講生は、当時の心境をこう吐露しています。

「調査士の本番を見据えていたので、測量士補は『受かるかどうか』ではなく『何点で受かるか』というプレッシャーでした。過去問10年分を4周し、計算問題のパターンを脊髄反射で解けるまで叩き込みました。会場を見渡すと、初学者らしき方が開始直前まで用語のまとめノートを必死に暗記していて、勝負は試験前に決まっていると感じました」

このように、徹底的に仕上がった「免除狙い組」が合格率の分母・分子を押し上げる一方で、ノーガードで挑んだ初学者が不合格の山を築いているのが現場の偽らざるリアルです。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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