妊娠中の酸化マグネシウムは胎児に影響ある?産院推奨の理由と飲み方
妊娠中の酸化マグネシウムは胎児に影響ある?産院推奨の理由と飲み方の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
妊娠期間における便秘のメカニズムは、時期によって大きく変化します。それに伴い、服用のポイントや期待される役割も異なってきます。
まず、妊娠初期の酸化マグネシウム服用の注意点として知っておくべきは、つわりによる脱水との関連性です。妊娠初期はプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が急増し、腸管の平滑筋が緩んで蠕動運動が低下するだけでなく、腸からの水分再吸収が活発になります。そこへつわりによる水分摂取不足や嘔吐が重なると、便の水分が奪われて石のように固まってしまいます。この時期の酸化マグネシウムは赤ちゃんの重要器官が形成される妊娠4〜12週であっても安心して服用できる貴重な選択肢ですが、薬の効果を発揮させるには、こまめな水分補給を同時に意識することが欠かせません。
続いて、妊娠後期の便秘と酸化マグネシウムの効果に目を向けると、状況はさらに切実さを増します。妊娠後期(妊娠28週以降)になると、大きくせり出した子宮が直腸や結腸を背後から物理的に圧迫します。さらに、妊婦健診で貧血を指摘されて鉄剤(フェロミアやフェルムなど)の内服を開始する妊婦が急増しますが、鉄剤は胃腸障害や便秘を非常に悪化させやすい副作用を持っています。便が硬いまま強くいきむと、痔核の脱肛や骨盤底筋へのダメージ、さらには切迫早産につながる腹圧上昇を招きかねません。酸化マグネシウムで便を泥状〜有形軟便に保つことは、母体を過度ないきみから守るための不可欠な医学的処置といえます。