犬走りとは?外構に本当に必要かいらない理由と費用相場・後悔を防ぐ全知識
犬走りとは?外構に本当に必要かいらない理由と費用相場・後悔を防ぐ全知識とはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。
犬走りとは、建物の外壁周囲を取り囲むように設けられた、幅数十センチから1メートル前後の細い土間スペースを指します。敷地の境界フェンスと建物の基礎の間に位置し、普段は勝手口からの出入りや給湯器・エアコン室外機の点検経路として使われる裏手空間です。
ユニークな名称の由来には諸説ありますが、もっとも有力なのは「犬が通り抜けられる程度のわずかな幅しかない細い道」という物理的な狭さに由来する説です。動物行動学において犬の歩様(歩き方)は常足(ウォーク)、側対歩(ペイス)、速足(トロット)、駈足(キャンター)、襲歩(ギャロップ)の5つに分類され、興奮時に急激なダッシュを見せる習性がありますが、住宅の犬走りはそのような全力疾走ができる広場ではなく、身軽な犬だけが軽快に駆け抜けられるような隙間空間を指していました。歴史的記録を見ると、江戸時代には江戸府内の公道に面した民家に対して「三尺(約91cm)」の犬走りを確保することが町触れ等で義務付けられていた記録(Wikipedia参照)もあり、古くから防災や雨水処理、道路と住居の境界を保つ知恵として都市構造に組み込まれてきた経緯があります。
現代住宅の外構工事において犬走りを設ける最大の目的は、泥はね防止と基礎保護です。雨天時、軒先や屋根から落ちた雨水が地面の土に激しく衝突すると、泥混じりの跳ね返りが建物の基礎コンクリートや外壁下部に付着します。泥汚れに含まれる湿気やカビ菌、酸性雨成分は外壁材の早期劣化や基礎のひび割れ、美観の低下を引き起こすため、建物の寿命を延ばす防護壁として犬走りが機能するのです。