軽天屋とは?年収やボード屋との違い・きつい実態をプロが徹底解説

軽天屋とは?年収やボード屋との違い・きつい実態をプロが徹底解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

軽天屋が手掛ける工法は、業界内で「軽鉄下地工事」あるいは「LGS(Light Gauge Steel=軽量形鋼)工法」と呼ばれます。現場では主に以下のような極めて緻密な工程をこなしています。

まず行われるのが「墨出し(すみだし)」です。設計図面を基に、レーザー測定器や墨つぼを使って、床・壁・スラブ(上階のコンクリート天井)に骨組みを取り付ける基準線をミリ単位で引いていきます。この墨出しが1ミリでもズレると、後から入るドア枠や設備配管、クロス貼りに致命的な狂いが生じるため、卓越した図面読解力と集中力が試されます。

天井工事では、コンクリートに打ち込まれたインサート金具に「吊りボルト」を垂らし、そこにハンガーと呼ばれる金具を介してメインの骨組み(野縁受け・チャンネル)と、ボードをビス留めするための細い骨組み(野縁・バー)を格子状に組んでいきます。壁工事では、床と天井に「ランナー」と呼ばれるコの字型のレールを固定し、そこに「スタッド」と呼ばれる縦柱を規定のピッチ(通常300mmまたは450mm間隔)で垂直に建て込んでいきます。

なぜ現代の内装工事において、木材ではなくLGS工法が圧倒的シェアを誇るのでしょうか。理由は大きく4点あります。

一つ目は圧倒的な耐火性能と防火性です。木材のように火災時に燃焼せず、建築基準法で厳格に定められた防火区画の形成に適しています。二つ目は狂い(反り・縮み・割れ)の少なさです。木材は湿気や乾燥で伸縮し、完成後の壁紙のひび割れや建具の不具合を招きますが、金属材は環境変化による寸法変動がほとんど起きません。三つ目は防虫・防腐性、四つ目は軽量性による耐震性の向上と施工スピードの速さです。現場で発生する廃材の少なさやリサイクルのしやすさも含め、環境配慮が叫ばれる2026年現在の建築シーンに合致しています。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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