ベンチプレスで肩が痛い原因は?前側の激痛を防ぐフォーム改善法

ベンチプレスで肩が痛い原因は?前側の激痛を防ぐフォーム改善法とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

ベンチプレスで最も頻発するトラブルが「肩の前側や付け根の痛み」です。この不快な症状を引き起こす最大の要因として、医学的にも指摘されているのが肩峰下インピンジメント症候群(けんぽうかいんぴんじめんとしょうこうぐん)です。

肩関節は人体の中で最も可動域が広い反面、骨による固定が浅く、筋肉や腱に頼った非常に不安定な構造をしています。肩甲骨の一部である「肩峰(けんぽう)」と、腕の骨である「上腕骨頭(じょうわんこっとう)」の間には、腱板(ローテーターカフ)の腱や滑液包が存在するわずかな隙間(肩峰下腔)しかありません。ベンチプレスでバーを下ろした際、肩がすくんだり肘が過度に開いたりすると、この隙間が物理的に圧迫され、腱や靭帯が骨と骨の間にガリッと挟み込まれます。これが繰り返されることで炎症が生じ、動作のたびに鋭い痛みを発するようになります。

加えて、肩の前側には力こぶの筋肉につながる「上腕二頭筋長頭腱」が通っており、バーベルを深く下ろしすぎて上腕骨頭が前方に突き出る(前方偏位する)と、この腱が過度に引き伸ばされて強い摩擦を受けます。多くのトレーニーが訴える「肩の前側が痛い理由」は、胸の筋肉で受けるべき負荷が逃げ、関節の軟部組織にダイレクトな剪断力(ズレる力)として集中してしまっている現象に他なりません。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest