白バスとは何が危険?違法性の理由と緑ナンバーとの違い・事故リスク
白バスとは何が危険?違法性の理由と緑ナンバーとの違い・事故リスクについての疑問解決ガイドを徹底解説します。
白バスを利用する最大のリスクは、事故が起きた際の補償問題です。自家用車として登録されている白ナンバー車両が加入している自動車保険(任意保険)は、通常「自家用・日常レジャー使用」または「通勤使用」を前提として契約されています。
保険契約の約款には、「営利目的や有償運送を行っている最中に発生した事故に対しては保険金を支払わない」という明確な免責条項が記載されています。白バス業者が契約時に「人を乗せて金銭を受け取っている」という事実を保険会社に隠蔽して契約しているため、事故調査の段階で有償運送であることが判明した瞬間、任意保険金の支払いは原則として全額拒絶されます。
国の強制保険である自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、被害者保護の観点から最低限の補償(死亡時上限3,000万円、重度後遺障害時上限4,000万円)が行われる余地が残されています。しかし、多人数が死傷するマイクロバス事故の場合、総損害賠償額は数億円規模に跳ね上がります。差額を支払うべき白バス運転手や無許可ブローカーに資力がなければ、被害者やその遺族には1円の十分な補償も支払われず、完全な泣き寝入りを強いられることになります。
当然ながら、白バス運行は刑罰の対象です。道路運送法第96条に基づき、無許可で一般旅客自動車運送事業を経営した者には、「3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金」が科され、悪質なケースではその両方が併科されます。さらに、車両を提供した者や、違法運行と知りながら乗客を斡旋したツアーブローカーも共犯として刑事責任を問われることになります。