桃の保存方法をプロが解説!冷蔵庫にすぐ入れると損する理由と追熟技
桃の保存方法をプロが解説!冷蔵庫にすぐ入れると損する理由と追熟技を実践するための詳細ガイドを解説します。
桃をカットした直後から、果肉が徐々に茶色くくすんでいく現象に頭を悩ませる人は少なくありません。これは、桃に含まれるポリフェノール化合物が空気に触れ、酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)の働きによって酸化重合することが原因です。味自体が劇的に落ちるわけではありませんが、視覚的な美味しさは著しく損なわれます。
確実な切った桃の変色防止策として定番なのが、レモン汁や砂糖水での変色対策です。レモン水(水200mlに対してレモン汁小さじ1程度)にカットした桃を2〜3分くぐらせると、レモンに含まれるビタミンC(アスコルビン酸)が還元剤として働き、酵素による酸化をブロックします。酸味が気になる場合は、薄い砂糖水(水200mlに砂糖大さじ1)または塩水(塩ひとつまみ)でも同様のマスキング効果が得られます。特に砂糖水は果肉の水分保持にも寄与するため、デザートの美しさを保つのに最適です。
大量に余ってしまった、あるいは過熟して崩れかけている場合には、桃の冷凍保存テクニックへと切り替えましょう。冷凍方法には「くし形カット冷凍」と「丸ごと冷凍」の2通りが存在します。
桃の丸ごと冷凍と解凍手順は、驚くほど手軽で果樹農家の間でも親しまれている裏技です。軽く水洗いした完熟桃の水気を拭き、ラップで空気が入らないようピッチリと包んで冷凍用保存袋へ入れ、冷凍庫へ投入します。凍った桃を食べる際は、流水に30秒ほどさらすだけで、表面の皮が手でツルンと簡単に剥けます。半解凍状態で包丁を入れれば、天然100%の極上桃シャーベットとしてそのまま楽しめます。完全に解凍するとドリップとともに果汁が流れ出てしまうため、中心がまだシャリッとした半解凍状態でいただくのが最大の秘訣です。