ネックレスマグネット留め具は落ちる?外れない強力型と後付け法を検証

ネックレスマグネット留め具は落ちる?外れない強力型と後付け法を検証について知っておくべき 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

利便性ばかりが語られがちなマグネット留め具だが、生命に関わる極めて重大な制約が存在する。それがマグネット留め具とペースメーカーの影響・注意点だ。

ネオジム磁石を採用した強力留め具は、超小型でありながら数百ミリテスラ(数千ガウス)に達する強力な静磁場を発生させる。厚生労働省の安全指針や日本不整脈心電学会のガイドラインによると、植込み型心臓ペースメーカーや植込み型除細動器(ICD)は、一定以上の磁気を受けると「磁力スイッチ」が作動し、ペーシング機能が固定レートモード(非同期モード)に切り替わったり、除細動治療が一時停止したりする設計になっている。

主要な医療機器メーカー各社は、強力な磁石を含む製品を植込み部位から15cm以上(製品によっては22cm以上)離すことを強く警告している。ネックレスの留め具はちょうど首の後ろから鎖骨周辺に位置するため、鎖骨下に本体が埋め込まれている心臓ペースメーカーとの物理的距離はわずか数センチメートルから十数センチメートル程度にしかならない。最悪の場合、心停止や危険な不整脈を誘発する恐れがある。

自身が医療機器を装着している場合はもちろんのこと、「ペースメーカーを使用している家族や高齢者を強く抱きしめる」「磁石付きネックレスを外してテーブルや枕元に置いた際、機器の真上に近づく」といった間接的な接触事故にも万全の配慮が必要となる。身内に装着者がいる場合、マグネット留め具の使用は避けるのが安全管理の鉄則である。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest