前鋸筋筋トレ完全攻略|効かない理由とボクサー筋を覚醒させる鍛え方
前鋸筋筋トレ完全攻略|効かない理由とボクサー筋を覚醒させる鍛え方の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。
肋骨の外側から肩甲骨の内側縁へと付着している前鋸筋は、腕を前方に突き出す「肩甲骨の外転(プロトラクション)」と、腕を頭上に上げる「上方回旋」を担う主動筋です。それにもかかわらず、前鋸筋に効かない理由として最も多く挙げられるのが、圧倒的なパワーを持つ表層筋(アウターマッスル)による運動の乗っ取りです。
ベンチプレスや通常の腕立て伏せでは、大胸筋や三角筋前部が強力に働くため、動作の最終域で肩甲骨を前に押し出す意識が抜けると前鋸筋への刺激はゼロに等しくなります。さらに、デスクワークやスマホ操作で猫背が慢性化している現代人は、肩甲骨が外側に開いたまま固まる「機能的拘縮」を起こしており、脳からの神経伝達が著しく鈍化しています。
トレーニング翌日に前鋸筋 筋肉痛がこない原因もここにあります。筋肉痛を引き起こすには、筋肉が引き伸ばされながら負荷に耐える「エキセントリック収縮(伸張性収縮)」が必要不可欠ですが、前鋸筋は動作中ずっと縮こまったままか、あるいは他の筋肉に負荷を逃がしてしまっているケースが9割を占めます。まずは「肩甲骨を背骨から引き離す」という単一の運動パターンを脳に再学習させなければ、どれほど高重量を扱ってもボクサー筋が目を覚ますことはありません。