心房細動(Af)放置の危険性と2026年最新治療|脳梗塞を防ぐ術

心房細動(Af)放置の危険性と2026年最新治療|脳梗塞を防ぐ術に関する深掘り記事を分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

健康な心臓は、洞結節と呼ばれるペースメーカー部位からの電気信号により、1分間に60〜100回の規則的なリズムで収縮と拡張を繰り返しています。しかし、心房細動(AF)を発症すると、肺静脈などから毎分400〜600回にも及ぶ異常な電気シグナルが無秩序に発生。心房全体が小刻みに震える状態に陥り、血液を力強く心室へ送り出すことができなくなります。

この血流の鬱滞がもっとも生じやすい場所が、左心房の耳状の突起である「左心耳(さしんじ)」です。淀んだ血液は固まりやすく、ゼリー状の大きな血栓(血の塊)を形成します。この血栓が血流に乗って心臓から飛び出し、脳の太い主幹動脈を突然閉塞させる病態が「心原性脳塞栓症」です。脳梗塞全体の約3割を占めるとされるこの疾患は、他の脳梗塞に比べて梗塞範囲が極めて広範に及び、発症者の約20%が急性期に死亡し、約40%に重度の麻痺や言語障害などの後遺症が残るという極めて過酷な予後をたどります。

医療関係者の間では、心房細動患者における脳梗塞の予防が最優先課題と位置づけられています。心房細動を放置した場合、非罹患者と比較して脳梗塞の発症リスクは約5倍に跳ね上がります。さらに見逃せないのが、心臓自体の機能低下による心不全の発症リスクが3倍以上に増加し、全死亡リスクも約2倍に押し上げられる点です。

「心房細動で突然死することはあるのか」という疑問に対し、循環器内科の専門医は「心室細動とは異なり、心房細動そのものが瞬時に心停止を招く直接の突然死の確率は極めて低い。しかし、生じた巨大血栓が脳幹を直撃した場合や、慢性的な頻脈から劇症型心不全へ進展した場合には、実質的な突然死に至るケースが存在する」と警鐘を鳴らします。寿命や予後を健やかに保つためには、無症状であっても早期に血栓形成の芽を摘むことが絶対条件です。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest