生理前のキリキリ胃痛はなぜ?Pmsと妊娠超初期の違いと市販薬の選び方

生理前のキリキリ胃痛はなぜ?Pmsと妊娠超初期の違いと市販薬の選び方について見逃せない 事実を分かりやすく解説いたします。

ネット上の情報や体験談を見ていると、「生理前の痛みなら何でも鎮痛剤で散らせばいい」という危険な誤解が根強く存在します。しかし、これは消化器医学の見地から極めて危険な行為です。

市販されている代表的な解熱鎮痛薬(ロキソプロフェンナトリウム、イブプロフェン、アスピリンなど)は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類されます。NSAIDsは痛みの原因物質であるプロスタグランジンの生成を阻害することで鎮痛効果を発揮しますが、同時に「胃粘膜を保護するプロスタグランジン」の生成まで強力にブロックしてしまいます。

ただでさえプロゲステロンの作用によって胃酸が滞留し、自律神経の乱れで胃粘膜の血流が落ちて防御力が脆弱化している黄体期の胃にNSAIDsを流し込めば、胃粘膜は直接的な打撃を受けます。結果として、生理前の胃痛を止めるどころか、急性胃粘膜病変や胃潰瘍を引き起こし、激しい胃痛や吐血・下血といった重篤な事態を招くリスクすらあるのです。

生理前の胃痛に対して正しいセルフメディケーションを行う際は、痛みの種類に応じて以下のような成分を含む生理前の胃痛に効く市販薬を的確に選別しなければなりません。

  • 胃酸過多・キリキリ痛・胸やけが主訴の場合:胃酸分泌を抑制する「H2ブロッカー(ファモチジンなど)」や、出過ぎた胃酸を中和し粘膜を保護する「制酸剤・粘膜修復剤(スクラルファート、テプレノンなど)」。
  • 胃もたれ・膨満感・消化不良が主訴の場合:低下した胃腸の運動機能を高める生薬配合の健胃消化薬や、消化管運動調整成分。
  • 胃の差し込み痛・痙攣性の痛みが主訴の場合:平滑筋の異常な収縮を和らげる抗コリン薬(ブチルスコポラミン臭化物配合薬)。
  • 体質からの根本調整を狙う場合:冷えや胃腸虚弱を伴う場合は「安中散(あんちゅうさん)」、食欲不振や胃もたれが強い場合は「六君子湯(りっくんしとう)」などの漢方薬。
中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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