2026年、めまぐるしく変わる東京の片隅で――激動の日常をそれでも生き抜く私たちの静かな覚悟
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かつてBTSがパンデミックの底で世界に向けて放ったメッセージをはじめ、歴史を振り返れば、人類は幾度となくこの使い古された慣用句に救いを求めてきた。個人的な喪失、あるいは社会的な大打撃に見舞われたとき、人は世界の運行が一度止まってくれることを願ってしまう。
だが、現実は残酷なまでに無関心だ。空は抜けるように青く、交差点の信号は規則正しく青から赤へと変わり、見知らぬ誰かはイヤホンで音楽を聴きながら足早に通り過ぎていく。この世界の容赦のなさに、かつては絶望を覚えたかもしれない。しかし、変化のスピードに振り回され疲弊しきった2026年の私たちは、その「変わらぬ無関心さ」にこそ奇妙な救いを見出している。自分の小さな絶望など意に介さず、ただ淡々と回転を続ける地球の図太さに、知らず知らず寄りかかっているのだ。