讃岐の味はなぜ渋谷から世界を呑み込んだのか?「丸亀製麺」司令塔が仕掛ける2026年の世界5000店シフトと“脱・本部主導”の全貌

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兵庫県加古川市の小さな焼き鳥屋からスタートしたトリドール。創業者の粟田が父の故郷である香川県丸亀市の製麺所に立ち寄った際、立ち上る湯気と地元客が丼を抱えてすする光景に打たれたことが、すべての原点だった。

本社を神戸から東京・渋谷の超高層ビルに移転させたとき、古くからの関係者の間には「大企業病に侵されるのではないか」という懸念が少なからずあった。しかし、粟田が持ち込んだのはスマートなエリート主義ではなく、あの昭和の屋台が持っていた生々しいエネルギーそのものだった。どれだけ売上高が膨らもうと、原点は「客の目の前で調理し、出来立てを渡す」というプリミティブな商売の喜びにある。その泥臭い執着が、ハイテクな渋谷のオフィスにしっかりと根を張っている。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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