世界一汚い川チタラム川の現在|ゴミだらけの理由と驚きの浄化実態
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チタラム川がここまで壊滅的な汚染に見舞われた背景には、単一の問題ではなく、複合的な経済・インフラ事情が絡み合っています。
最大の要因は、繊維産業を中心とする急速な工業化です。1980年代以降、チタラム川流域には数多くの国内外のアパレル工場や染色工場が進出しました。しかし、その多くがコスト削減のために排水処理施設を適切に稼働させず、夜間や大雨のどさくさに紛れて有害な化学薬品や重金属を含んだ廃水を未処理のまま川へ垂れ流し続けたのです。
もう一つの決定打となったのが、急激な人口増加にゴミ処理インフラが追いつかなかったことです。流域に暮らす数百万人規模の住民コミュニティにおいて、公的なゴミ収集サービスがほとんど機能していませんでした。住民にとってゴミを川に捨てる行為が長年の日常的な習慣となってしまい、毎日何千トンもの家庭ゴミが直接河川へ投棄される負の連鎖が定着してしまいました。