「定員割れの嵐」吹き荒れる大学淘汰の現場で——愛知学泉大学が選んだ「現場主義」という生き残り策の勝算
「定員割れの嵐」吹き荒れる大学淘汰の現場で——愛知学泉大学が選んだ「現場主義」という生き残り策の勝算にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。
パンフレットに躍る高い就職実績。しかし、その華々しいパーセンテージを支えているのは、驚くほどアナログな職員たちの汗だ。キャリア支援課のデスクには、学生一人ひとりの希望業界だけでなく、性格、家族構成、さらには過去の挫折経験までが詳細にインプットされたカルテが積み上がっている。「この学生は人前で話すのが苦手だが、バックオフィスの細かな数値管理なら誰よりも集中力が続く」「あの子は突発的なトラブルへの対応力があるから、現場監督向きだ」。そんな職員たちの密な会話が日常的に飛び交う。
大手就活ナビサイトに一斉エントリーさせ、機械的に合否を待つようなスタイルは採らない。地元経済同友会や商工会議所との強固なパイプを使い、「求人票には載っていない企業の真のニーズ」と学生をピンポイントで引き合わせる。面接対策も、台本を丸暗記させるような指導は皆無だ。自分の言葉で生い立ちと大学での格闘を語れるまで、担当者が何時間でも模擬面接に付き合う。大手企業の内定数だけを誇るのではなく、入社3年後の定着率にまで責任を持とうとするその愚直な姿勢が、結果として三河エリアの採用担当者からの絶大な信頼に繋がっている。