なぜ見本を廃止?2歳児の3月製作で創造性が爆発した「脱・画一化」の真相

なぜ見本を廃止?2歳児の3月製作で創造性が爆発した「脱・画一化」の真相についての疑問解決ガイドをお届けします。

季節感の演出にも新しい風が吹いている。定番の桜やチューリップに加え、子どもたち自身の生活実感がモチーフに選ばれるケースが増えた。散歩道で見つけたオオイヌノフグリの青、公園の隅で咲き誇る菜の花の黄色。それらが、2歳児の奔放なタッチで再現されていく。

例えば、気泡緩衝材(プチプチ)に黄色の絵の具を塗り、スタンプのように押し当てて表現する菜の花畑。あるいは、コーヒーフィルターに水性ペンで殴り書きをさせ、霧吹きで水を吹きかけて色を滲ませる「にじみ絵」のちょうちょ。技術を教え込むのではなく、素材の化学反応を楽しむ仕掛けを用意する。羽を広げたちょうちょが画用紙の上で少し歪んでいても、それがかえって風に乗って羽ばたいているような躍動感を生む。計算された美しさなど、子どもの偶然の一撃の前には色あせて見える。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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