ダンゴムシが食べるもの徹底解説!コンクリートを齧る理由とおすすめ餌
ダンゴムシが食べるもの徹底解説!コンクリートを齧る理由とおすすめ餌にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
街中の住宅街や学校の校庭で、「なぜかコンクリートブロックや基礎の壁にダンゴムシが無数に群がっている」という光景を目にしたことがある方は多いはずです。「石を食べて栄養になるのか」「壁の苔を舐めているだけではないか」と疑問視されがちですが、彼らは明確な目的を持ってコンクリートそのものを削り取って食べています。
最大の理由は、彼らが昆虫ではなく甲殻類である点に直結しています。ダンゴムシの体を覆う硬い外骨格(殻)を形成するには、大量のカルシウム成分(炭酸カルシウム)が欠かせません。コンクリートの主原料であるセメントには水酸化カルシウムや炭酸カルシウムが豊富に含まれており、雨風で表面がわずかに風化したコンクリートは、彼らにとって手軽にミネラルを補給できる「天然のサプリメントバー」となっているのです。
特にカルシウム要求量が高まるのが脱皮のタイミングです。ダンゴムシは成長過程で生涯にわたり脱皮を繰り返しますが、一度に全身を脱ぐのではなく、まず体の後半分を脱ぎ、数日後に前半分を脱ぐという前後2段階の脱皮を行います。脱皮直後の新しい殻は非常に柔らかく、外敵の捕食や乾燥に晒される危険な状態です。素早く殻を硬化させるため、脱ぎ捨てた自分の古い殻を自ら食べてカルシウムを回収するほか、周辺のコンクリートを齧って不足分を急速補充します。
カルシウムが枯渇すると脱皮不全を起こして命を落とすため、コンクリートを食べる行動は彼らにとって嗜好ではなく、生存を賭けた必須の生体防御行動に他なりません。