採血スピッツの種類一覧と正しい順番|色の意味から転倒混和まで
採血スピッツの種類一覧と正しい順番|色の意味から転倒混和までにまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
「なぜ採血の順番を守らなければならないのか」という疑問の答えは、スピッツ内の薬剤が採血針の先端を介して次のスピッツへ混入する「キャリーオーバー」を防ぐためです。
最も典型的な医療事故・検査エラーの例が、EDTAスピッツの後に生化学スピッツを採血してしまうケースです。EDTAは強力にカリウム(K)を含み、カルシウム(Ca)と結合して凝固を阻止します。もしEDTAが微量でも生化学スピッツに混入すると、検査結果において「偽性高カリウム血症」および「偽性低カルシウム血症」が引き起こされます。
心停止のリスクを疑わせるほどのカリウム異常値が検体エラーによって出力されれば、不要な緊急処置や再採血が行われ、患者への侵襲と診断遅延を招く事態になりかねません。薬剤の影響を最小限に抑える設計思想こそが、採血順番のルールです。