歯科衛生士と歯科助手の違いとは?患者が知らない「違法行為」の真相
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この業務範囲の隔たりは、現場に立つまでに経てきた教育プロセスの圧倒的な密度の違いから生じている。
歯科衛生士になるための道のりは決して平坦ではない。文部科学大臣または都道府県知事が指定した専門学校や短大、大学で最低3年間、多いところでは4年間みっちりと机を並べる。解剖学や病理学、薬理学といった基礎医学から、臨床現場での長期間にわたる実習まで、膨大な単位を修得しなければならない。その上で年に一度の国家試験を突破してようやく免状が交付される。近年の合格率は90%台前半で推移しているが、それは過酷な学内選考を生き残った者だけが受験しているからに他ならない。
一方、歯科助手には法律で定められた養成期間や公的試験が存在しない。極論を言えば、採用されたその日から「歯科助手」を名乗ることができる。日本歯科医師会や各種民間団体が認定する資格講座はあるものの、これらは実務知識の証明書にすぎず、医療行為を認める免状ではない。未経験からでも医療現場に飛び込めるアクセスの良さがある半面、医学的判断を伴う処置を行うバックボーンは持ち合わせていないのが現実だ。