マヌカハニー発がん性疑惑の真相!グリホサート報道と安全基準を追う
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発がん性の噂が消えないもう一つの背景には、マヌカハニーの主役成分である「メチルグリオキサール(MGO)」に対する専門用語の先走りがあります。
MGOは、通常の花蜜にはほとんど存在せず、マヌカの花蜜に含まれるジヒドロキシアセトン(DHA)が蜂の巣の中で熟成する過程で変化して生成される特有成分です。大腸菌や黄色ブドウ球菌、ピロリ菌などに対する強力な抗菌・抗ウイルス作用を持ち、これがマヌカハニーの価値の源泉となっています。
ところが、生化学の学術研究において、MGOは体内の糖化反応(メイラード反応)の中間産物であり、過剰な状態では細胞毒性や終末糖化産物(AGEs)の形成に関与する物質としても知られています。この細胞毒性という一面だけをネットのまとめサイトやSNSのインフルエンサーが切り取り、「強力な殺菌力がある=正常な細胞も破壊してがん化を促す毒薬なのではないか」という短絡的な飛躍を起こしたのです。
しかし、生体にはMGOを速やかに無毒化する「グリオキサラーゼ系」と呼ばれる防御酵素システムが生来備わっています。口から摂取した蜂蜜に含まれる程度のMGOは、消化器系および肝臓で速やかに無害な乳酸へと代謝され、血液中に危険な濃度で残留することはありません。国内外の毒性試験や臨床研究においても、マヌカハニーの日常的な経口摂取ががんを誘発するという科学的根拠は現在に至るまで一切存在していません。