心電図のR波増高不良は放置Ng?心筋梗塞の疑いと精密検査の全真相

心電図のR波増高不良は放置Ng?心筋梗塞の疑いと精密検査の全真相について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

健康診断の受診者が最も恐怖を感じるのが、「R波増高不良 心筋梗塞の可能性がある」という医師や判定用紙の注記です。激痛に襲われる急性心筋梗塞をイメージする人にとって、「現在ピンピンしているのに心筋梗塞とはどういうことか」と疑問に思うのは当然のことでしょう。しかし、循環器医療の現場で強く警戒されるのは、急性期を過ぎて組織が壊死して線維化した「陳旧性心筋梗塞(前壁・中隔梗塞)」の存在です。

心臓の前壁や心室中隔を栄養する冠動脈の左前下行枝が詰まると、その領域の心筋が電気を発生しなくなります。起電力を失った心筋部位は電気的に「沈黙」し、前胸部に置かれたV1〜V3の電極は心臓内部の立ち上がりを捉えられず、結果としてR波が全く増高しなくなります。特に高齢者や糖尿病を患っている患者の場合、心筋梗塞が起きた際にも激しい胸痛を感じず、軽い息切れや胃の不快感程度で見過ごされる「無症候性心筋虚血」が珍しくありません。「痛くなかったから大丈夫」という理屈は、冠動脈疾患の領域では通用しないのです。

では、R波増高不良 放置して大丈夫かという切実な問いに対して、臨床医はどう答えるのか。東京都文京区の循環器専門クリニック「本郷真砂ハートクリニック」の臨床解説や多くの専門医が発信する見解は明確です。「結果的に病気ではないケースが多いものの、放置することは極めてハイリスクである」という立場です。もしも背景に無症候性の心筋梗塞や重度の心機能低下が隠れていた場合、放置すれば致死的不整脈や突然の心不全発症へと直結します。自覚症状の有無を安全の盾にすることは、医学的に極めて危険なギャンブルと言わざるを得ません。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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