賃貸の壁紙剥がれは高額請求?原状回復の新常識と退去費用対策
賃貸の壁紙剥がれは高額請求?原状回復の新常識と退去費用対策とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
壁紙が剥がれた際、多くの入居者がやってしまう「最悪の選択肢」が、ホームセンターや100円ショップで販売されている補修シートやボンドを使った勝手なセルフ補修です。「退去立ち会いまでに見た目さえ誤魔化せればバレないだろう」という浅はかな目論見は、熟練の原状回復プランナーや内装業者の前では通用しません。
内装職人の現場証言によると、素人が市販の接着剤を使って補修した場合、時間の経過とともに接着剤成分が酸化して黄色く変色したり、下地の紙を巻き込んで波打つような歪みが生じたりするため、入室した瞬間に違和感で判明するといいます。さらに危険なのは、100均などの強力な粘着シートを貼ったケースです。強力すぎる糊が下地の石膏ボードの表面紙まで浸透し、退去時に剥がそうとするとボードごとベリベリと破壊されてしまいます。
「当初は数千円のコーキング処理で済んだはずの軽微な剥がれが、素人DIYによって下地を破壊されたことでボード交換工事が必要になり、請求額が5万円以上に跳ね上がる――こうした本末転倒な現場を毎月のように目撃します」(賃貸管理会社リペア担当)
管理会社に無断で施した粗雑なDIYは、賃貸借契約における「無断造作」「善管注意義務違反」と判定される格好の口実を与えてしまいます。少しでも安く済ませようとした行為が、結果として貸主側に全面張り替えの正当性を与えてしまうという皮肉な現実に気付かなければなりません。