初代ルパン三世・山田康雄の生涯と早すぎる死の真相|栗田貫一への交代秘話
初代ルパン三世・山田康雄の生涯と早すぎる死の真相|栗田貫一への交代秘話の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。
映画『くたばれ!ノストラダムス』の公開日はすでに決定しており、主役不在のまま製作を頓挫させることは許されない絶体絶命の危機において、白羽の矢が立ったのが当時ものまねタレントとして頭角を現していた栗田貫一でした。しかし、この人事は決して平坦な道のりではありませんでした。
当時、栗田はバラエティ番組等で山田康雄が演じるルパン三世のものまねを披露し、高い完成度で世間の耳目を集めていました。だが、本職の俳優・声優ではないバラエティ出身者が、国民的長寿作の主役に抜擢されることに対しては、業界内外から激しい反発と懸念の声が噴出したのです。栗田自身も後年の手記や追悼インタビューで、当時の心境を「恐れ多すぎて受けるべき仕事ではないと、最初は完全に固辞した」と吐露しています。
それでも栗田がマイクの前に立つことを決断した背景には、山田の盟友であり次元大介役を務めた小林清志をはじめとするオリジナルキャスト陣の後押しがありました。「山田が目を覚ますまで、お前がその椅子を温めておいてくれ」――それは代役ではなく、山田康雄の魂を繋ぐための緊急登板でした。しかしアフレコ終了直後、山田の訃報が現場に届きます。栗田は悲嘆に暮れながらも、批判の嵐を一身に浴びる覚悟で2代目ルパン三世の看板を背負い続ける道を選んだのです。