倍数比例の法則とは?定比例との違いや覚え方を徹底解説【2026最新】
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抽象的な説明だけでは実感が湧きにくいため、教科書や入試で頻出する倍数比例の法則の具体例を実際の質量数値で確認してみましょう。
具体例1:一酸化炭素($\text{CO}$)と二酸化炭素($\text{CO}_2$)
炭素($\text{C}$)と酸素($\text{O}$)が化合してできる代表的な2つの気体です。原子量を炭素 $= 12$、酸素 $= 16$ とします。
- 一酸化炭素($\text{CO}$):炭素原子1個に対し酸素原子1個が結合しています。炭素12gに対して化合している酸素の質量は16gです。
- 二酸化炭素($\text{CO}_2$):炭素原子1個に対し酸素原子2個が結合しています。炭素12gに対して化合している酸素の質量は32gです。
ここで、炭素の質量を「12g」に固定して比較します。二酸化炭素に含まれる酸素の質量(32g)と、一酸化炭素に含まれる酸素の質量(16g)の比を求めると、以下のようになります。
$$\text{酸素の質量比} = 16\text{g} : 32\text{g} = 1 : 2$$
見事に「$1 : 2$」という極めて簡単な整数比が現れました。酸素が1粒から2粒へと階段状に増えているため、質量も倍数になるのです。
具体例2:水($\text{H}_2\text{O}$)と過酸化水素($\text{H}_2\text{O}_2$)
水素($\text{H}$)と酸素($\text{O}$)からなる化合物でも同様の検証が可能です。原子量を水素 $= 1.0$、酸素 $= 16$ とします。
- 水($\text{H}_2\text{O}$):水素原子2個($2.0\text{g}$)に対して、酸素原子1個($16\text{g}$)が結合しています。
- 過酸化水素($\text{H}_2\text{O}_2$):水素原子2個($2.0\text{g}$)に対して、酸素原子2個($32\text{g}$)が結合しています。
水素の質量を「2.0g」で固定すると、酸素の質量比は「$16\text{g} : 32\text{g} = 1 : 2$」となり、こちらも明確な整数比が成立します。
具体例3:複数の比が存在する窒素酸化物
比率は「$1 : 2$」だけにとどまりません。窒素($\text{N} = 14$)と酸素($\text{O} = 16$)が作る多様な化合物を見てみましょう。
- 一酸化二窒素($\text{N}_2\text{O}$):窒素28gに対し、酸素16g
- 一酸化窒素($\text{NO}$):窒素14gに対し酸素16g $\rightarrow$ 窒素28g換算では酸素32g
- 二酸化窒素($\text{NO}_2$):窒素14gに対し酸素32g $\rightarrow$ 窒素28g換算では酸素64g
窒素28gに固定した場合の酸素の質量比は、$\text{N}_2\text{O} : \text{NO} : \text{NO}_2 = 16 : 32 : 64 = \mathbf{1 : 2 : 4}$ となり、やはりすべて整数比で美しく整理されます。