織田信長と黒田長政が惚れた国宝・へし切長谷部の真実と熱狂
織田信長と黒田長政が惚れた国宝・へし切長谷部の真実と熱狂にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
明治以降も黒田家の重宝として守り抜かれた名刀は、1953年に文化財保護法のもとで国宝に指定された。指定の決め手となったのは、皆焼(ひたつら)と呼ばれる刃文の圧倒的な完成度だ。刀身全体に激しく飛び焼きが入り、まるで乱れ咲く炎のような荒々しさと、乱れのない気品が見事に同居している。
現在は福岡市博物館に所蔵され、保存管理の観点から展示期間は厳しく制限されている。年に一度、わずか数週間の限定公開に際しては、全国から数万人規模のファンや鑑賞愛好家が詰めかける。照明の角度ひとつで表情を変える皆焼の輝きを一目見ようと、早朝から列を作る人々の熱気は、地方都市の美術館におけるひとつの社会現象と化している。