就労継続支援B型は儲かる?開業急増の罠と報酬改定で激変した実態

就労継続支援B型は儲かる?開業急増の罠と報酬改定で激変した実態とは一体何なのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

数字の裏側にある現場の空道は、より生々しい緊張感に満ちています。都内の障害者就労支援に関わる相談支援専門員は、近年の現場の荒廃ぶりについて次のように証言します。

「一時期、フランチャイズ本部から『簡単に儲かる』と唆されて開業した異業種のオーナーたちから、毎日のように営業電話がかかってきました。『誰でもいいから利用者を送ってくれ』『送迎は全域対応するから』と。しかし見学に行くと、薄暗い部屋で高齢や重度の障害者に延々とチラシ折りや箱の組み立てをさせているだけで、職員はスマホをいじっている。利用者の自立支援という視点が完全に抜け落ちていたのです」

ネット上の掲示板やSNS、知恵袋などでも、悪質なB型事業所に対する当事者や家族からの悲痛な叫びが散見されます。

「毎日5時間通って1カ月の工賃が6,000円だった。交通費を引いたら手元に何も残らない」
「スタッフが障害の特性をまったく理解しておらず、パニックを起こした利用者を怒鳴りつけて放置していた」
「利用者が休もうとすると、事業所から『休まれると困るから顔だけでも出して』としつこく電話が来る。私たちの体調ではなく給付費のことしか考えていない」

こうした悪評が立つ事業所は、地域での信頼を瞬時に失います。障害福祉の世界は極めて狭く、基幹相談支援センターや行政窓口、特別支援学校の進路指導担当者間のネットワークは緊密です。「あそこの事業所は単なる金儲け主義だ」という評判が一度定着すれば、新規利用者の紹介ルートは完全に途絶えます。利用者が集まらなければ給付費は入らず、数カ月で立ち行かなくなるという因果応報が現場で起きています。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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