2:1房室ブロックは危険?突然死リスクとペースメーカー基準を解説

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「検診で引っかかったけれど、普段と変わらず走れるし、めまいもない。だから再検査は後回しでいいだろう」

循環器内科の外来取材において、専門医から最も多く聞かれるのが、患者側の強固な「正常性バイアス」に対する懸念です。人間は潜在的な危機に直面したとき、自らの不安を解消するために「自分は例外であり、健康に問題はない」と無意識に思い込もうとする心理的防衛機制(認知の歪み)を働かせます。特に徐脈性不整脈は、数か月あるいは数年単位で徐々に進行することが多いため、本人が「脈拍40回/分」の低拍出状態に身体を慣れさせてしまい、慢性的な疲労感を「ただの加齢や睡眠不足のせい」と誤認してしまうケースが後を絶ちません。

ある総合病院に緊急搬送された60代男性の手記には、背筋が凍るような現場の真実が記されています。「人間ドックで『2:1房室ブロック』と書かれていたが、体が動くので1年間放置していた。ある朝、駅の階段を上り終えた瞬間に視界が真っ白になり、気がついたら救急車の中だった。医師から『あと数秒心臓の止まる時間が長ければ助からなかった』と告げられ、自分の無知と根拠のない過信を心底後悔した」。

SNSや医療系Q&Aコミュニティ上でも、「無症状だったのにホルター心電図を付けたら夜間に心停止が4秒以上あった」「突然の立ちくらみで受診したら即日入院になった」という投稿が散見されます。「症状がないこと」は「安全であること」の証明には決してなりません。特に基礎心疾患(心筋梗塞の既往や心筋症など)を抱えている場合、無症状のまま突然心臓の伝導ネットワークが破綻するリスクが存在します。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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