漢方での体質改善は本当に効くのか?効果が出る期間と失敗しない選び方
漢方での体質改善は本当に効くのか?効果が出る期間と失敗しない選び方とはどんな影響があるのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
漢方医学の根幹には「気(生命エネルギー)」「血(血液と栄養)」「水(体液・水分代謝)」の3要素の巡りと、その人の体力や抵抗力を表す「証(しょう)」という概念が存在します。西洋医学が「病名」に対して薬を処方するのに対し、漢方は「その人の体質状態」に対して処方を決定します。
ここで最も重要なのが「虚証(体力が低下し疲れやすい)」と「実証(体力があり胃腸が丈夫)」の区分です。例えば、巷で「痩せる漢方」として知名度の高い防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、本来「お腹周りに皮下脂肪が多く、便秘がちで体力がある実証タイプ」に向けた強い瀉下(下剤)作用を持つ処方です。
この防風通聖散を、疲れやすく冷え性の「虚証タイプ」の女性が服用すると、激しい下痢や胃痛、極度の脱力感を招き、基礎代謝をさらに下げてしまうという本末転倒な事態に陥ります。「自分の証に合っていない漢方は、毒にもなり得る」という点は、体質改善を志す上で絶対に知っておくべき事実です。