陸上元王者ガトリンの現在と引退理由!ボルトとの死闘と波乱録
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ガトリンのキャリアを語る上で避けて通れないのが、キャリアを大きく揺るがした2度のドーピング違反と資格停止処分です。
1度目はテネシー大学在籍時の2001年、幼少期から注意欠陥障害(ADD)の治療薬として服用していた処方薬「アデロール」に含まれるアンフェタミンが検出されたことによるものでした。これは医療目的の服用が認められ、のちに処分期間が短縮されています。
しかし、決定的な打撃となったのが2006年4月の検査でした。テストステロン陽性反応が出たことで、当初は「2度目の違反」として永久追放の危機に直面。調査協力などを経て最終的に4年間の資格停止処分が確定しました。ガトリン側は「マッサージ師によって禁止成分を含むクリームを意図的に塗られた」と一貫して無実を主張したものの、全盛期の24歳から28歳というアスリートにとって最も貴重な4年間を完全に奪われる結果となったのです。
収入源を断たれたガトリンは、NFL(米プロフットボール)のトライアウト挑戦や一般企業でのアルバイトを経験しながらも、決して陸上への情熱を捨てませんでした。2010年に競技復帰を果たした際は、体型も崩れタイムも10秒台前半まで落ち込んでいましたが、元世界記録保持者デニス・ミッチェルコーチのもとで過酷な肉体改造に着手。30代での劇的な復活劇へとつなげていきました。