千利休が愛した秘伝の柔らかさ!京都の伝統生菓子「鎌餅」徹底取材
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その発祥は戦国時代まで遡る。一説には、河内半国の主として一世を風靡した武将・三好長慶が戦に赴く際、勝利と豊作を祈願して作らせたのが始まりとされる。農具である鎌は古来、凶作を払い幸運を刈り取る吉兆の象徴だった。この縁起の良い形状が、茶道を大成させた千利休をはじめとする風流人たちの心をとらえた。
やがて京都の茶道文化と深く結びつき、お茶席に欠かせない逸品としての地位を確立する。歴史の波の中で「鎌餅屋勝定」をはじめとする名高い店々がその技を受け継ぎ、京都の街角で静かにその伝統を育んできた。時代が変われど、鎌の形に込められた祈りと職人の誇りは途切れることなく引き継がれている。