ニュースで見る「縊死」の真実!絞死・窒息死との決定的な違い
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遺体が発見されたとき、それが自らの意思によるものなのか、それとも他殺後に現場を偽装されたものなのか。その謎を解き明かすのが法医学の役割である。変死体や事件性が疑われる遺体に対しては、警察庁や裁判所の指揮のもとで司法解剖が実施され、徹底した死因究明が行われる。
かつて東京都監察医務院長を務め、数々の難事件を見抜いてきたレジェンド監察医・上野正彦の著作にもあるように、法医解剖医は遺体の首に残された「索条痕(さくじょうこん)」の走り方をミリ単位で観察する。縊死の場合、結び目に向かって斜め上に引っ張られる痕跡(斜行)が残るのが典型的だ。一方、水平に一周する痕跡があれば絞死が強く疑われる。
さらに重要なのが「生活反応」の有無だ。生きて首を圧迫されたのか、それとも殺害された後にロープで吊るされたのか。皮下出血の広がりや首の筋肉の微細な損傷、舌骨や甲状軟骨の骨折状態を日本法医学会の指針に沿って精査することで、遺体は無言のうちに「最後の瞬間」を語り始める。