昭和映画の風雲児から介護問題のパイオニアへ:没後15年、今解き明かされる名優の「素顔」と熱き人間像
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単なる青春スターの枠に留まらなかった点に、役者としての真骨頂がある。特に映画監督・今村昌平とのタッグは、彼のキャリアにおける大きな転機となった。
『盗まれた欲情』(1958年)や『豚と軍艦』(1961年)において、泥臭く過酷な現実に喘ぎながらもたくましく生きる人間の生の情動を見事に体現。人間の欲望や滑稽さ、人間の底力を剥き出しにする演技は、日本映画史に残る名演として今なお国内外の映画ファンやクリエイターから高く評価されている。華やかなスター街道を走りつつも、己の肉体と精神を極限まで追い込む役作りの姿勢は、映画人としてのプライドの表れでもあった。