箱根湯本の隠れ名湯「吉池旅館」一万坪の庭園と旧岩崎家別邸の秘密
箱根湯本の隠れ名湯「吉池旅館」一万坪の庭園と旧岩崎家別邸の秘密の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
箱根湯本の賑やかな駅前通りから一本奥へ入ると、一万坪におよぶ広大な池泉回遊式庭園「吉池園」が姿を現す。2026年現在の取材で明らかなのは、この広大な緑の空間が単なる旅館の敷地を超えた、文化遺産としての圧倒的な存在感を放っている点だ。庭園の中央には須雲川の清流から引き込まれた豊かな水が流れており、錦鯉が優雅に泳ぐ姿や四季の彩りが訪れる者を魅了してやまない。
この庭園の深奥にそっと佇むのが、かつて三菱財閥の3代目当主らが過ごした「旧岩崎家別邸(山鳳楼)」である。昭和初期の意匠を現代に伝えるこの木造建築は、国の登録有形文化財にも指定されている歴史的逸品だ。風にそよぐ木の葉の音を聞きながら庭園を散策すると、かつての偉人たちがこの場所でどのような景色を眺め、心を休めていたのか、その歴史の残り香を肌で感じることができる。