口から仏が出る謎と当たる神籤の真相!六波羅蜜寺を巡る京都深層

口から仏が出る謎と当たる神籤の真相!六波羅蜜寺を巡る京都深層の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。

六波羅蜜寺は、現在は真言宗智山派に属する名刹である。寺号の「六波羅蜜」とは、菩薩が悟りを開くために実践すべき6つの徳目――布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧を意味する。欲望と執着にまみれた現世の苦海を渡り、彼岸へと至るための実践綱領だ。

西国三十三所札所会の中でも屈指の歴史を誇る本堂には、本尊である秘仏・十一面観音立像が安置されている。辰年にのみ開帳されるこの秘仏は、平安の昔、市中を覆った疫病を鎮めるために空也が自ら彫り上げ、車に乗せて京洛を巡行したと伝わる奇跡の像だ。

古くから死者を見送り、生者の安寧を祈り続けてきたこの寺は、生と死が隣り合わせにあった中世の京都のリアルな信仰形態を色濃く残している。観光地の華やかさの裏に隠された、京都という街の精神的骨格がここにある。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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