緊迫の総本部:山口組「餅つき」異変の裏に潜む警察包囲網と分裂劇

緊迫の総本部:山口組「餅つき」異変の裏に潜む警察包囲網と分裂劇に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

伝統的な結束儀礼が崩壊した最大の契機は、言うまでもなく神戸山口組との熾烈な組織分裂である。六代目山口組のトップである司忍(篠田建市)組長と、組織の実権を握る高山清司若頭体制に対し、異を唱えて離脱した勢力との対立は長期化し、両陣営に深い亀裂を残した。

分裂前、餅つきは全国の直参が一同に会して執行部に忠誠を誓い、直盃の絆を再確認する極めて重要な「ハレの場」だった。しかし、ひとたび抗争状態に突入すれば、大幹部が一堂に集まる行事は格好の標的となりかねない。集会規制という法的制約のみならず、襲撃リスクという現実的な脅威が、長年続いてきた慣習の継続を内部から断念させたのだ。互いの動向を警戒し合う疑心暗鬼のなかで、師走の祝祭は組織防衛のための厳戒態勢へと塗り替えられた。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest