怪演俳優・佐藤二朗の狂気と愛嬌、なぜ日本中が彼に熱狂するのか
怪演俳優・佐藤二朗の狂気と愛嬌、なぜ日本中が彼に熱狂するのかの見逃せないポイントを一挙に解説しました。
彼の名を日本中に轟かせた最大の契機といえば、やはり盟友・福田雄一監督とのタッグだろう。低予算冒険活劇として深夜ドラマの伝説となった『勇者ヨシヒコシリーズ』での仏役は、その最たる例だ。台本があるのかないのかすら判別不能な独特の「間」、共演者を本気で噴き出させるメタ発言の連発。それは日本のコメディドラマの文脈を一変させるほどの衝撃だった。
さらに社会現象となった『今日から俺は!!』でも、その爆発的な存在感はいかんなく発揮された。アドリブのように見えて、実は緻密に計算されたリズムと呼吸。相手のリアクションを極限まで引き出す受けの芝居こそが、予測不能な笑いを生み出すエンジンとなっている。単なるおふざけでは決して到達できない、職人芸とも呼ぶべき喜劇の構造がそこにはある。