熊の寿命は何年か?過酷な野生と飼育下で激変する生存限界の真実
熊の寿命は何年か?過酷な野生と飼育下で激変する生存限界の真実についての最新情報をご紹介します。
森で生きるクマの命を奪う最大の要因は、老衰ではない。大半の個体は、寿命を迎えるはるか手前で別の要因によって命を落としている。生後1年未満の幼獣死亡率は40〜50%に達することもあり、その主因となるのは冬の飢餓と、繁殖期における成獣のオスによる「子殺し(インファンティサイド)」だ。オスはメスを再び発情させるため、他個体の子を容赦なく排除する。自然の厳しさは血も涙もない。
ナショナル ジオグラフィックのドキュメンタリーや、ディズニープラスで配信されている自然科学ドキュメンタリー『ディズニーネイチャー/クマの親子の物語』は、母グマが決死の覚悟で子を守り抜く生態を克明に捉えている。また、人間とヒグマの危うい境界線を描いた映画『グリズリー・マン』が示したように、秋のブナやドングリの凶作による餓死、縄張り争いによる致命傷など、野生の命は常に紙一重の緊張感にさらされている。