柳宗悦が遺した「用の美」の真髄!現代デザインを揺るがす工芸哲学
柳宗悦が遺した「用の美」の真髄!現代デザインを揺るがす工芸哲学を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。
この前代未聞の運動は、柳一人の孤軍奮闘で成し遂げられたものではない。陶芸界の巨匠である濱田庄司、そしてイギリス人陶芸家のバーナード・リーチという稀代の盟友たちの存在が、民藝を普遍的な美の運動へと昇華させた。
濱田は益子の土と釉薬を用い、一切の作為を排した大胆な作陶を通じて柳の理念を物質として具現化した。一方、リーチは東洋と西洋の美意識を架橋し、海を越えたイギリス・セントアイヴスに窯を築いて民藝の精神を世界へと伝播させた。言葉と思想を紡ぐ柳、土と火で実体を創り出す濱田、東西の視座を往還するリーチ。彼らの奇跡的な共鳴があったからこそ、民藝運動は一過性のブームに終わらず、時代も国境も超える強靭なカルチャーへと育ったのだ。