狂牛病ショックの闇に迫る!食肉業界のタブーと安全神話の崩壊
狂牛病ショックの闇に迫る!食肉業界のタブーと安全神話の崩壊を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。
本来、草を食んで生きるはずの牛に、同じ牛の骨や内臓を粉末にした飼料「肉骨粉」を食わせる。1980年代のイギリスで猛威を振るい始めた奇病の元凶は、人間が編み出したあまりにもグロテスクな効率化の果てにあった。成長を早め、乳の出を良くし、肉質を上げる。その強欲な企みの対価として生まれたのが、通常の加熱殺菌すら無効化する異形の病原体だった。
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原因究明にあたった米国の神経学者スタンリー・B・プルシナー博士は、細菌でもウイルスでもないタンパク質そのものが感染性を持つという仮説を提唱し、後にノーベル生理学・医学賞を受賞した。生体内で正しく折りたたまれるべき構造が突如として狂い、連鎖的に周囲を巻き込んで脳をスポンジ状に破壊する異常プリオンタンパク質。この物質は通常の加熱調理はもちろん、100度以上の熱湯や一般的な薬品消毒でも死滅しない。まさに生命科学の常識を覆す悪夢だった。