巨大財閥の源流・住友家の正体!別子銅山から続く莫大な富と血脈

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住友の歴史を紐解くうえで、二人の開祖の存在を避けて通ることはできない。実質的な事業の祖である蘇我理右衛門と、精神的支祖となった住友政友である。16世紀末から17世紀初頭、蘇我理右衛門は粗銅から銀を分離・抽出する画期的な精錬技術「南蛮吹き」を開発した。この技術革新がもたらした圧倒的な競争力が、大坂を拠点とする銅商としての不動の基盤を築く原動力となった。

一方、元は僧侶でありながら商人へと身を転じた住友政友は、商人の心得を説いた書簡を残した。これが今に伝わる『文殊院旨意書』である。そこには次のような教えが刻まれている。

「商事には国産の品々を用い、利を争わず、浮利を追わず」

目先のあぶく銭を追う投機を厳しく戒め、信用を第一とし、確実堅実な事業に邁進する。この思想は「住友の事業精神」として結晶化し、400年もの間、一族と番頭たちに受け継がれる絶対的な行動規範となった。バブル経済の熱狂や幾度もの金融危機に際しても、この冷徹なまでの自制心が幾多の破滅を回避させてきた事実は極めて重い。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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