クリスタルキング激動の軌跡!名曲『大都会』と世紀末咆哮の深層
クリスタルキング激動の軌跡!名曲『大都会』と世紀末咆哮の深層に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。
彼らを唯一無二の存在たらしめていた最大の武器は、対極の個性を持つ2人のフロントマンによるツインボーカルシステムにあった。3オクターブを超える驚異的な音域を誇り、突き刺すような超高音を自在に操る田中昌之。そして、低音域で骨太なグルーヴと男の色気を醸し出すムッシュ吉﨑。この両極端な声質が絡み合うことで、他のバンドには真似できない立体的な音像が生まれた。
彼らの根底に流れていたのは、ディープ・パープルやユーライア・ヒープといったブリティッシュ・ハードロックへの深い敬意だった。単なる歌謡曲の枠組みに収まらない重厚なブラスセクション、歪んだギターリフ、疾走するリズム隊。本格的なロックのダイナミズムを歌謡ポップスの構造に落とし込んだ職人技こそが、クリスタルキングの真骨頂だったと言える。