華やかな光と見えない発作:広場恐怖症を乗り越えたスターの告白

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激しい動悸、冷や汗、窒息感。「このまま死んでしまうのではないか」という圧倒的な恐怖に襲われるパニック発作。精神医学・心療内科の臨床現場において、パニック障害と広場恐怖症は極めて密接に関連しながらも、明確に区別される病態である。かつてはパニック障害の一症状として扱われる傾向が強かったが、日本精神神経学会が準拠する国際的な診断基準(DSM-5以降)では、それぞれが独立した疾患として位置づけられている。

パニック障害が「予期せぬパニック発作そのものへの恐怖(予期不安)」を核とするのに対し、広場恐怖症は「もし発作や耐えがたい症状が起きたとき、すぐに逃げ出せない、あるいは助けが得られない場所や状況」に対する激しい恐怖と回避行動を指す。対象となるのは広大な広場だけではない。満員電車、高速道路の渋滞、映画館の中央席、美容室のシャンプー台、そして観客が密集するライブステージ。逃げ道が遮断されたと感じるあらゆる空間が、恐怖の引き金となる。

厚生労働省の啓発資料でも示されている通り、発作への恐怖から行動範囲が徐々に狭まり、最終的に自宅から一歩も出られなくなるケースも珍しくない。発作そのものの苦しみ以上に、「また起きたらどうしよう」という恐怖が生活の自由を奪っていくプロセスこそが、この疾患の真の脅威といえる。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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