『宝石の国』はなぜ「ひどい」と叫ばれるのか?鬱展開の真相と結末評価

『宝石の国』はなぜ「ひどい」と叫ばれるのか?鬱展開の真相と結末評価とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

物語の中盤以降で明かされる世界の構造は、読者をさらなる絶望へと突き落としました。宝石たちを執拗に襲い、連れ去っていた「月人」の正体は、かつて地球上に存在した人類の「魂」の成れの果てでした。

月人たちは自らを消滅(無への回帰)させてくれる存在を求めており、その祈りを捧げる機能を持っていたのが、宝石たちの師である「金剛先生(祈祷機械)」だったのです。しかし、金剛は故障により祈ることを拒み続けていました。月人のリーダーであるエクメアは、金剛を再起動させるための「刺激」として宝石たちを狩り、金剛を追い詰めていたという構図が判明します。

善悪二元論ではなく、「成仏したい魂(月人)」「機械としての義務と宝石への情愛に挟まれた金剛」「何も知らされず戦わされていた宝石たち」という全員のエゴと祈りが交錯した結果、すべての矛先がフォスへと集中していく悲劇的な連鎖が完成してしまったのです。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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