女優・監督の異端児、広田レオナの現在地と激動を生き抜く表現者魂
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役者としての名声を確立しながらも、表現欲求はフレームの内側に収まりきらなかった。2000年代に入ると、自らメガホンを執り映画制作に本格進出する。監督デビュー作となった『DRUG GARDEN』(2000年)は、実験的でありながら徹底して私的な詩情が漂う意欲作として注目を集めた。
さらに映画ファンを驚嘆させたのが、男色や耽美主義をポップかつ毒々しいヴィジュアルで昇華させた『お江戸のキャンディー』シリーズだ。低予算のインディペンデント映画でありながら、美術、衣装、照明、キャスティングの隅々にまで自身の美学を徹底的に浸透させた。その揺るぎない作家性は業界内でも高く評価され、日本映画監督協会への加盟など、女性監督のパイオニアとしての地歩を確固たるものにしていった。