渋沢栄一の大河ドラマ『青天を衝け』吉沢亮が宿した魂と史実の真相
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新一万円札の顔となった日本資本主義の父の実像には、ドラマで描き切れなかった濃淡も存在する。約500もの企業や約600の社会事業に関わった渋沢栄一だが、その歩みは決して順風満帆な栄光の連続ではなかった。民間主導の「合本主義」を打ち立てる過程では、財閥勢力との激しい主導権争いや、家族関係における複雑な軋轢など、膨大なドラマが渦巻いていた。
『青天を衝け』が視聴者を惹きつけた最大の舞台裏は、こうした歴史の光と影を巧みに織り交ぜつつ、単なる金儲けではない「公益」を追求した栄一の純粋な動機を浮き彫りにした点にある。利益追求と道徳心は両立できるのか——この難題に生涯を捧げた男の苦悩は、時代劇というジャンルの枠を飛び越え、ビジネスの最前線に立つ現代人の心にも深く突き刺さる。